営業職で断れない「宿泊費用の立替金」で家計が悲鳴を上げだした

夫はホテルの「営業職」をしています。基本的に利用されるお客様には「前払い」で支払いをしていただきますが、お客様によっては利用後に「請求書」を別途作成し、その後の支払いにしてほしいとお願いされることがあるらしくて、会社側はそれは承認していません。要するに後払いにして欲しいと言われるのですが、前払い分のお金はどうなるのでしょうか。

営業成績を上げるために自分で負担分を持つ

営業職ですので宿泊数ノルマや成果報酬といった手当てがあります。その成績の事もある為、夫は自分が「お客様の支払い分を立替えて」支払いを済まして、その後お客様に立替えた分のお金を貰いに行っています。

しかし夫の小遣いは1か月38,000円ですが、これを全部立て替え費用に払うことは不可能(コーヒーを飲んだりご飯を食べたり、趣味に使ったりするので)ですし、例えそうしたとしても金額的には満額使っても立替なんて到底無理なのです。最終的には妻の私に頼ってきます。

お客から良い従業員と見られたい欲求

そもそも立替なんていうものは、会社が認めていません。それを理由にしてお断りをすればいいだけなのに、夫は良い顔しいですので調子に乗って受けるのです。

「助かった、ありがとう」と言われるのが嬉しくて、つい無理をして見栄を張っています。普通にしていれば会社から文句を言われる事はない条件はクリアしています。つまり別に建て替えてまでする必要は無いのです。

その立替えたお金がすぐに戻ってくれば良いですが、1週間後に戻ってくることもあれば、今月末や下手をすれば来月末と言われることもあるのが非常に厄介です。

ホテル代金は安くない、きちんと管理も出来ない

金額自体も法人がホテル利用をする金額ですので、安くはありません。建て替え代金は家の貯蓄から出すのですが、お金が戻ってきた時にすぐに出して通帳には戻しません。戻さずにそのままカバンに入れっぱなしにしておき、結局は病院代や食事代に使ってしまい、気付いて元の通帳に戻す時には減っている状況です。

更にややこしいことに、戻ってきたお金はそのまま別の会社の立替金にも使回すので、私の所へ戻ってくることさえ怪しいのです。あまりにも返金が遅いので、「どうなっているのか」と問いつめてみました。

そうすると夫は返ってきたお金を手にしたら、臨時ボーナスをもらったかのようにで自分のお金だと錯覚した気持ちになり、パチンコで使ったり、後輩にご飯を奢ったりしていたのです。

家計を最優先にして立替を辞める事

このまま続くとお金の流れも訳が分からなくなり、戻ってこない場合は損をしてしまいます。何のために働いているのか分からなくなるので、夫婦でよく話し合いました。今後の貯蓄の事も考えて、よっぽどの切羽詰った事情が無いかぎりは、立替はお断りするようお願いをし納得しました。

「いいよ、出しておいてあげる!」と返事をするのは簡単です。しかし、家計の事もあるしそもそも会社は良しとしていません。会社の決まりでダメなものはダメなのでと、断る勇気を持ってほしいと頼みました。

それでもどうしてもとお願いされ断れない場合は、立替用のお金を別途確保して用意し、その中で何とかやりくりするよう(追加で費用が発生することの無いように)にしてもらっています。

元はと言えばそのお金も、夫の小遣いのやりくりと私が食費を削って用意したものです。金額とお客の関係、営業として仕事のバランスと中々難しいようですが、限られたお金の中で何とかやりくりしています。