仕送りが減ってアルバイトは増える、学生の日常と貧困について

最近は若者の貧困についてテレビでよく見かけます。主に高校を卒業して、大学に進学している19歳~25歳(4年制大学・浪人生・大学院生)の人達です。昔とは状況がかなり変わり、生活も全く異なるものとなっていました。それは手元で使えるお金が極端に減っているのが原因です。

生活費が減り仕送りも減っている

大学の年間の学費は特に私立はとても高額です。そのため入る大学を金銭面で検討していくのが当たり前となっており、「ここは高いから行きたいけど辞めておこう」という考えが増えているのです。

それに加えて、学生の場合は自宅から大学まで遠いため、一人暮らしをしなければなりません。となると「家賃」や「水道光熱費」「携帯代金」等その他にかかるお金がたくさんあります。3食分の学食があったり寮で節約できれば良いですが、中々そんな方は多くありません。

大学生の半数が奨学金生活?

多くの学生は「奨学金」というものを使って進学しています。しかし奨学金はあくまで「借りている」お金です。社会人になって少しずつ返さなくてはならないのです。

ただでさえ学費が高い上に、生活費や食費を考えると毎月莫大な金額を大学生は必要とします。そうなると若者は「切り詰めた生活」を送る人が増えていきます。

なるべくお金を節約して負担を減らして、空いている時間はアルバイトをするのです。貧乏学生とは大昔使われた言葉ですが、現在では学業よりアルバイトを優先している方も多く、大学生でも格差社会が生まれています。

学費や生活費を稼ぐ為にアルバイト、勉強は2の次?

中にはいくつかのアルバイトを掛け持ちし、相当働いている方がいます。毎日ヘトヘトに疲れては家に帰って寝るだけの部屋で、学生は本来勉強が1番の仕事のはずです。

生活をするために稼がなくてはいけない、勉強する為に稼がなくてはいけないが、働きすぎて勉強が出来ない、といったことは本末転倒でしょう。

可能性は無限大とはいうけれど・・・

学生達の勉強したいという気持ちを尊重してあげられる世の中になれば、更に日本は良くなるはずです。誰もが勉強する権利はあるのですが、どうしても金銭面で我慢をしなくてはいけない事ができてきます、それは日本の将来にとってとてももったいないものです。

奨学金もボランティアでおこなっているわけではありませんし、財源が必要です。勉強したい人には好きなだけさせてあげる、そういった国に日本も進んで欲しいものです。