地元の小さな病院で介護施設が併設されているところです。介護の業務は全員で14人ほどおり、業務内容は主に「食事介助」「排泄解除」「入浴介助」です。他にも清掃や医療機器の洗浄や補充も行います。
介護:午前中の仕事の流れ
入居者のオムツを交換して水分を取るために、個人に合わせたトロミ粉でお茶を用意したり食事の準備を行います。食事の準備とは各自のお茶やお箸を準備し、食後の口腔ケアのセットやエプロンを机にセッティングする事です。
ベッド上で食事する人に関しては、きちんとした姿勢で食事ができるよう体勢を正します。入浴日が決まっているので、その日は順番に入浴できるように誘導したり、リハビリに連れて行ったりもします。
介護:昼から夕方の仕事の流れ
食後は各自の体調に合わせてベッドに寝かせてあげ、必要な人はオムツを確認します。食後から1時間半後くらいに「間食」(おやつタイム)があるので飲み物を用意、他にはお菓子も用意します。
間食後はまたオムツを確認し、夕飯の準備等を行いお昼と同様に個別に食事の介助等も行います。また、空いた時間にはシーツを交換したり、医療機器の洗浄をしていきます。夕食後はまたベッドに誘導し、オムツを確認して就寝準備をします。
できるだけ負担を減らそうと皆で助け合い、残業を減らす
人数が少ないため、月に3回以上は残業を行います。特に入浴日は1人当たりにかける時間が多いため、夜勤者が残業となることが多くなります。残業も事前に決められており、早番の出勤時間に出勤し遅番の退勤時間に退勤することがあります。
仕事が重労働で離職率も高いため、職場の雰囲気でなるべく残業をしないように時間ぴったりにあがるようように周りで声を掛け合っています。そのため、定時に帰れることは多く、残業の場合は稀です。
また均等に残業となるようにシフトをくんでくれているので、偏った勤務時間になることはありません。この辺りは介護をしている施設によってかなり差があります。
介護にはどんな人物が向いているのか?
体力に自信がある人で、人と関わることが好きな人が向いています。筋力はさほど気にしなくても大丈夫ですが、夜勤の残業があったり一日中動いて仕事をするので体力は必要です。
また、排泄介助で汚物を扱うこともあります。そのようなものを扱うのが大丈夫でないと働けない職業です。特に認知症の人は同じことを何度も行ったり、怒りやすかったりするため、患者さんの言動に耳を傾けられ耐える忍耐のある人でなければ続かない傾向です。