「メール便」や「DM便」の仕事は儲からないし不審者扱いされ、社員からの態度は冷たい

宅配会社の値上げがあったり、数を減らしているとは言われていますがそれは「宅配便」であって、その下のメール便やDM便といったポストへの投函は相変わらず大量にあります。大手宅配会社のメール便の配達をバイトとして数年前まで「8年」してました。これは歩合制で1個配達していくら、という・・・とにかく数をこなさなければいけない仕事です。

単価は経験年数で決まる

メール便・DM便は大手宅配会社、もしくはその下請けが請け負います。1冊の単価が「配達するだけ」という全く同じ仕事をしているにも係わらず、経験年数によってその単価金額は異なりました

経験年数が10年も超えてれば、意見も通ったのかもしれませんが・・・8年も継続していたのに単価は全く変わらずで、逆に「下げます」とまで言われました。

配達するもの(配達エリア)は選べる?

通常、配達はエリア毎に決まっており選べません。しかし経験年数が多い人(昔からやってるベテラン)は裏で配達エリアを無視し、持ち出し易い(カタログ以外の軽い封書)物ばかりを抜き取って配達する、というのが常態化してました。当然残りの人は効率の悪い、重い荷物になります・・・。

ポストへの投函もポストへ楽々入るものから、インターホンを押さないと入れれないようなものまで様々あります。

数が多すぎて下のものを見ている余裕も無い?

低単価同士が「封書の争奪戦」の様を呈していたのです。今思い起こしても情けないし、馬鹿にされてるしで怒りしかありません。メール配達という仕事は、かなり下の仕事に見られていたので、所長や正社員も頭の片隅にも入らずの態度だったように思えます。

そうなると気配りする余裕が無く、低単価なのに車全般の費用(もちろんガソリン代含む)は自分で払っていたのです。そうするとガソリン高騰時は手元に残るのは雀の涙です。

時間の融通は効くが、ポストへ入れるだけで怒られることも・・・

この仕事の良いところは、「時間に縛られないこと」「自分のペースで一日で配達終えれば良い」ことでした。その点だけがマッチしていたので、泣く泣く長い間やらざるをえなかったのです。

もちろん配達していて「ご苦労様」とたまには声もかけて頂けたりしますし、「よかったら野菜持っていって」なんてこともありました。しかしダイレクトメールを多く送っているため、「不審者扱い」されたり「こんな物配達するな!」と強い口調で怒られたりの方が、実は圧倒的に多かったのです。

肉体的にも単価的にも社蓄ではないか・・・

年々肉体的にもきつくなり、夕方は食事の支度もあるのに・・・動けないことが度々でした。こんなに低単価でやらせていたから、誤配もありますし、テレビや新聞にネットでは自分の自宅に大量に抱え込んでいたり、勝手に廃棄したりと、今になってあらゆる面に噴出してきたのでしょう。

それでも底辺で低単価でこのような仕事をしてる人もいるのですから、目を向けていく方向の多元化が必要があるのではないか、と思います。