地方から東京へ、上京1年目の新卒で飲食店は過酷な仕事デビューでした

高校まで地方の学校に通っていて、就職の為に18歳で東京へ上京してきました。高校の求人票から斡旋してもらって、居酒屋をメインとした飲食店に正社員として就職しました。これから女子の一人暮らしが東京で始まると思うと、期待と不安がいっぱいで毎日緊張していたのを覚えています。

アルバイト経験が無かったので、徹底的に基礎から教えられた

新卒ということもあって研修からスタートしました。高校時代は校則が厳しくて「アルバイト」は禁止でした。働くという事を全く知らずに、今まで学校の机に座って勉強しかしてこなかったのです。

一から何もかも覚えなくてはいけなかったので、あまりの毎日の違いに苦労したのを覚えています。

恐怖政治で威圧感たっぷりな店長

接客業ですのでお客様に失礼な態度を取ってはいけません、言葉使いから礼儀やマナーまで、しっかりと店長に叩き込まれました。

店長はというとお世辞にも愛想が良いとは言えない人で、毎日朝から晩まで苛ついているような威圧感がありました。年齢もかなり離れていた為、自分の娘のように厳しく教育してくれたのだな・・・と今では思いますが、当時は指導が怖くて怖くて仕方ありませんでした。毎日ビクビクしていまさに恐怖政治といった感じです。

さすがに長い飲食店の仕事、休日は動く気にすらならず

飲食店という事で元々「拘束時間が長い」とは薄々予測してはいましたが、まさかここまで長いとは思ってもみませんでした。勤務体制は朝の8時に出勤し、夜の23時半に退社といったものでした。

途中にもちろんお昼休憩がありますが、1時間しか休ませてもらえず、すぐに営業が始まりました。14時間30分仕事をして1時間休みという毎日でした。

休日はというと1週間に1日程度で、仕事の研修も入る場合があり、毎日溜まった疲れをリセットするのがやっと、遊びに行くなんてものは億劫に感じていました。

正社員だけど時間給はバイトの方が割がいいよね・・・

お給料もこれだけ働いたけど、飲食店は安月給だからいい額はもらえないだろう・・・と思っていましたが、案の定でこれだけ働いても1ヶ月10万円を超えるか超えないかというアルバイト以下の金額でした。

新卒なので月給制で仕方ありませんが・・・、社会に出て働くというのはこんなにも大変なんだと身をもって経験することが出来ました。

激務でやめたが最初にきついところを経験できてよかった

朝から晩までまるで馬車馬のように働くのが辛くなり、4年間勤務し退社することになりました。よく若いときに楽をして年を取ってから苦労をするとキツイ・・・と聞きます。初めて入った会社は想像よりもハードな職場でしたが、そこで身に着けた根性だけは今でも仕事で役に立っているのでそれだけは学びました。