税理士事務所で「税理士補助」として働いています。正社員としてフルで働いていますがボーナスが無く、月給も同業界の中では低い方です。この会社がブラック企業だと思う点は多々あります。
税理士事務所特有の待遇について
一般的にこの業界では、ボーナス賞与が無い場合は「確定申告報酬」であったり、「決算報酬」の何割かをボーナスのような扱いで従業員に支給される場合があります。働いていた職場はそのようなものは全くありませんでしたが、唯一昇給はあります。しかしボーナスに比べれば本当に微々たるもので、もちろん退職金もありません。
相談に乗っている会社の改善や福利厚生について、顧客の社長さんと話す機会はありますが自社の改善については全くそういった話はないのです。
仕事で使うものは従業員の個人の所有物を使う
本来であれば「会社名義」で購入し所有しなければいけないものがいくつかあります。しかし経費を削減する為に、従業員の私物を一部社用化しています。
よくあるのが会社が「社用車」として車を所有することがあります。お客様の元へ足を運んだり、公的な手続きをする為に市役所に行ったりしますよね。しかし従業員個人の車を外回り時に使用させられているのです。
100歩譲ってガソリン代を出してくれるなら、オイル代やメンテナンス費用は目をつぶりますが一切そんな支給はないのです。つまり車を維持する為に必要な諸経費は、全て従業員個人持ちとなります。
従業員の私物は会社にとってメリットだけ、個人にはデメリットだけ
普通であれば社用車の「自動車税」「自賠責保険料」「任意保険料」「車検費用」「タイヤ代」「オイル交換代」などその他全てのメンテナンス費用は会社が持つはずです。つまりそれらを負担したくないために、従業員持ちにしているのです。
では外回り時に自分の車を運転している最中に交通事故にあったらどうでしょうか。それは全て従業員の責任になり、会社は一切関与しません。労災や保険の話もしたことがありません・・・。
事故に遭った場合は、社員個人の任意保険料の等級が上がり保険料は高くなるのです。しかも自分の車や相手の車の修理代も、全て社員が責任を持たないといけません。
すぐ近くならまだしも市外の遠い場所もあるため、外回りに自分の車を使用すればするほど、走行距離が伸びていきます。つまり車の売却価格が下がりやすくなるわけですが、もちろん手当等も一切ありません。
個人事務所なので対応してくれるか怪しい・・・
これらの従業員の私物を使う事に対して、改善を要求する声は密かにあります。しかし社用車の実現の目途は立っていない状況なのです。
会社の手当てや待遇、税金について誰よりも詳しいはずなのに、改善されないのは従業員を大切にしていない証拠でもあります。この業界の個人事務所は結構多いですが、これは今の会社に限ったことではなく珍しいことではありません。
しかしある程度大きい事務所もありますし、税金というものは無くなりませんので仕事は同じ市内でも存在します。今の税理士事務所で働いて7年になりますが、今は転職を真剣に考えているところです。