私は大学を卒業したと同時に、新卒として「学習塾」を経営する会社に「塾講師」として入社をしました。教育業界は「ブラックな臭いがする」と言われていましたが、その会社の説明では休みがしっかり取れるし、ホワイト企業を目指しているんだと、働きやすい環境作りに力を入れていると言ってたのが決めてでもあります。
事前の求人説明とは食い違う
大学時代にアルバイトとして子供に教えていましたが、それは時間給で働くアルバイトです。正社員とは仕事の働き方や、時間の拘束がまるで異なります。
入社した当初は定時であがることができ、休日も「週二日」と入社する前に説明されていた通りでした。しかし雲行きが怪しくなってきたのが入社して三ヶ月が過ぎた頃です。研修が「出勤前」や「休日」に入れられるようになりました。
働く前に働くという過酷さ
正社員の経験は新卒なので初めてでした、「研修だから仕方ないか」と諦めていました。しかし休日であるはずの二日の休みを使って会社側が「宿泊研修」をするようになり、ついに休みが無くなってしまいました。
普通は休日出勤分は「振り替え休日」「代休」が貰えるのと思っていましたが、そのようなことも全く無く、休みのない働き詰めになりました。これが社蓄と言われるものか・・・そう思っているうちに、出勤前に2時間の研修を行うこともあり、体がついていきませんでした。
研修期間は社会人には必要だが・・・
確かに「研修をする」事は、人を育てるにあたり決して悪いことではありません。しかし、休みを潰してまですることではないのではないか、とこの経験から思うようになりました。
というのも無理をして体を壊すと、研修で教えてもらったことを現場で活かすことも出来ないからです。希望を抱いて入った会社でしたが、その会社を一年で辞め退職しました。
今は会社のOLとして働いています。そこでは業務研修があり、きちんと「業務時間内」に教えてくれます。当たり前ですが休みという日は、きっちり休みにしてくれています。そうです、これが本来の研修方法であり「働きやすい整った環境」だと感じました。
研修期間は給料が発生する、だから業務時間にする
業務時間内にいかに人を育てるのか、これは会社で働いている方々の努めです。教えてもらう側は、それをどれだけ吸収できるかということにかかっているのです。
先輩方が休みを削ってまで研修してくれるのだから、私の休みを潰されても仕方ないという考えは絶対に間違っています。なぜならその考えでは、体を壊してもたなくなる日がくるからです。業務時間内に仕事に対しての多くの事を学び、休みの日は休みの日でメリハリをつけてしっかりリフレッシュする、そうすることで仕事にも精がでるのです。