給料の高いテレアポ、実際はどんな雰囲気でどんな仕事をしているのか?

求人広告営業の代理店をしている会社で関東支店。支店では事務員を合わせると30人くらいの規模です。職種は「営業」でしたが1日のほとんどは「新規開拓営業」のためのテレアポ(テレホンアポイントメント)をする時間が多い。月の給料や時給が高く、歩合制で別途報酬支給もあるが案件を取るにはコツが必要な仕事、1日はどのような流れで仕事をしているのでしょうか。

テレアポ:午前中の仕事の流れ

出社後は9時から地区ごとのどこに電話をするかの「リストアップ」を行います。主に競合の紙媒体・ネット媒体を見て、片っぱしからとにかく架電(電話をかけること)していきます。

午前中は主に採用担当者へ繋がりやすいと思われる「中小企業」「サービス業」「小売り業者」がメインです。しかしどこの企業や店舗でもそうですが、開店直後の時間帯や就業開始時刻は嫌がられることが多いので、なるべく10時以降からスタートすることを意識します。そしてかけ終わったら、午後以降から架電しやすそうなリストアップも同時進行で行います。

テレアポ:午後からの仕事の流れ

午後以降からも引き続き午前中に架電していたような企業にテレアポをしていくのですが、15時頃からは「飲食店メイン」で架電していきます。なぜならランチタイムの忙しい時間が終わり、ディナータイムまでの「準備時間」に入るので、比較的担当者に繋がりやすいのがこの時間だからです。そういう時間帯の掛け方のコツもあります。

しかしそれでも「多忙」(断り文句)と言って断られることも多いので、改めて話をしてもらえる時間帯の聴取は必ず行う必要があります。忙しいならいつが忙しくないのか、ということです。

テレアポは残業の嵐、成績が良くないと役に立っていないから

残業は毎日のようにあり、定時で帰れた事はほとんどありません。他のメンバーも同じで、そもそも成績が上がらなければ「ただ飯食らい」で会社に何の利益も残していないと見られるためです。派遣やパートならともかく、社員は結果を出す必要があります。派遣でも結果がまったく出ない時は、件数で晒し者にされたり上司からの怒りの激が飛ぶ会社もあります。

電話は多岐にわたる業界・業種に架けていきますので、午前や午後に担当者に繋がらなかったり、多忙と断られたところには閉店時間後に何度も架け直します。そして翌日のリストアップ作業もこの段階で行っていきます。

テレアポに向いている人とは?

とにかく「メンタルが強い人」が向いています。企業側も常に色んな求人媒体から連絡がきているので、基本的には嫌がられる事が多く、冷たくあしらわれることも多々あります。

それでもまたしつこく架電していくので、非常に根気のいる作業ですし気持ちの切り替えをしていくことが重要な仕事です。かなり勉強も必要で、本やネットでコツを取得したり話術で攻める必要があります。しかし「いらない」という人を説得させるのは難儀で押し売りになるとトラブルになるケースもあり、時給が高く離職率が高いのも頷けます。