借金やローンを組む時にこれだけは覚えておくべき!5つのポイント

家を建てる為にお金を借りたり、子供の教育資金にお金を借りることがあります。もちろん生活費用としてキャッシングすることもあるでしょう。しかし長い間お金を借りて返済し続けるという事は、それだけ金融機関や消費者金融に支払う金利も多いという事です。少しでも早く借金を返済するには、借りる側と貸す側の仕組みを知っておく必要があるのです。

1.住宅ローン:住居や土地購入時

住宅ローンとは、一戸建てやマンションなどの住宅やそれに付随する土地を買う時に「金融機関から受ける融資」の事です。その住宅や土地を担保として、銀行から融資を受けることになります。

条件として「住宅は本人や本人の家族が居住するためのものでない」とあります。店舗や事務所と併設された住宅の場合は、住居部分が延べ床面積の「50%以上」であり、かつ店舗や事務所は自己の使用に限ります。

建て売りやマンションの購入、注文住宅などの新築だけではなく、改築や増築に既に借りている住宅ローンの借り換えの時にも利用することができます。住宅ローンの細かい種類には「公的住宅ローン」「民間住宅ローン」「フラット35」があります。

2.教育ローン:子供の学費用

教育ローンとは、入学金や授業料といった「教育関係の経費」だけに使い道を限定したローンの事です。これは家庭の家計に直結するお金ですので「国」「銀行」「信販」など様々な金融機関が取り扱っています。

利息が低くて利用者も多いのは、国が運営する「日本政策金融公庫の教育ローン」(教育一般貸付)です。一般的に、国<銀行<信販の順に利息は高くなります。

貸与奨学金も教育費を借りるための方法といえますが、教育ローンとはお金が受け取れる時期や借りる主体、それに利息がかかり始める時期と返済開始時期が異なります。

奨学金はお金が定期的に振り込まれますが、教育ローンは「一括で全額」振り込まれるという違いがあります。奨学金は学生自身が借りますが、教育ローンは親が借りるのも違いです。

貸与奨学金は学生の卒業後から利息・返済が開始されるのに対して、教育ローンの利息は借りた翌日から、返済は借りた翌月から始まります。教育ローンは返済が必要になる時期は早いですが、必要な額が一括で振り込まれるため、お金が入るまでの繋ぎとして入学金や入学準備資金を目的にに借りられることが多いのです。

3.繰上返済:契約以外のお金を返すこと

住宅ローンや自動車ローンといったローンで「毎月の返済額と返済回数が決まっている」返済契約を結んでいる場合があります。その約束した返済金額「以外」にまとまった金額を返済することを「繰上返済」と言います。

返済分は「元金の返済」に充てられる為、本来元金にかかってくるはずだった金利が少なくて済み、結果として返済総額が減るというメリットがあります。しかし、貸した側から考えると本来入ってくるはずだった金利が少なくなります。その為、繰上返済に当たっては一定の手数料を必要とする場合もあります。

繰上返済後の残金は「全体の返済期間を短縮するもの」と「月々の金額を減らすもの」の2種類があり、選択可能な場合が多いのです。少しでも早く金利返済から脱却したい場合に使われます。

4.借り換えローン:金利の有利な金融機関へ変更

借り換えローンとは、現在利用しているローンを完済して、別のローンを新たに借り入れることを言います。現在借りているローンより、金利や返済の面でよりメリットのあるローンに変更するのです。

今よりも金利を下げて総返済合計額を軽減でき、将来の金利上昇リスクを回避することが可能です。毎月の返済金額も軽減できます。

しかし借り換えには、再審査を受ける必要があり、新規申し込み時に比べると、審査通過率は、低く厳しくなります。それに借り換え先を選択ミスすれば、総返済合計額が逆に増えるといった場合も考えられます。本当にお得かどうか、前の取引先を止めてまで変更する必要があるのか、慎重に計算する必要があるのです。

5.割賦販売:高額金額を分割で支払うこと

割賦販売(かっぷはんばい)とは、商品やサービスの購入代金を「分割・後払い」で支払う販売方式を言います。「ローン」とも呼ばれるもので、普通の日用品をはじめとした、家具や家電の耐久消費財、土地や建物など不動産を販売する際によく使われます。

消費者にとって高額となる支払いを分割で行うことで、購入しやすくしているのです。また、月割りで支払う方法を「月賦販売」と呼び、最も一般的な支払い方法となっています。

一方で、売り手側にとっては代金を回収するのに時間を必要とし、代金が回収不能となる危険性もあり、集金やサービス費用のアフターコストが高くついてしまう問題もあります。

借金の種類は必要に応じたサービスを使う

住宅を建てるなら住宅ローンですが、自動車ローンのように住宅より金額が少ない場合は他に検討する余地があります。例えば目的がフリーで構わないキャッシング・カードローンでお金を調達することもできます。

しかし一般的には専用に用意されているローンを使うほうが、一般的に利息は安く付きます。必要に応じてどこからお金を調達するのか、どこで借金をするのか慎重に考えましょう。