危ない借金生活を回避する「4つ」の知っておくべきポイント

生活費が足りなくなったり、住宅や自動車のローンを組んだり会社や自営業者の融資を受けたり、パチンコや競馬に使う為にキャッシングをしたり、借金する目的は人によって様々です。しかしたくさん借りすぎて返せなくなり自己破産したり、銀行ではなく闇金といった怪しいのに手を出し、返済しても追いつかない・・・そういう状況は回避しなければなりません。そこで覚えておくポイントを「4つ」整理してみました、この4つだけは必ず知っておきましょう。

グレーゾーン金利とは「あやふやな解釈の利息」の事

日本では金利を定めている法律が別々に存在しています。この解釈の違いで金利の上限があやふやになっていたことから「グレーゾーン金利」というものが生まれました。

利息制限法」(15%~20%)という法律で定める金利よりは高く、「出資法」(29.2%)という法律で定める金利よりも低い金利を「グレーゾーン金利」と呼びます。消費者金融業者やクレジット業者がこの間の利率で貸金を行っていたことから問題となったのです。

しかし、平成18年(2006年)の最高裁判決により「利息制限法を越える利率は無効」とされたため、超過部分の金利に対して「返還請求」が起きることになりました。現在では、元本が10万円未満の場合には年20%の金利が上限とされ、それを超えるグレーゾーン金利は無効とされています。

もう少しわかりやすく言うと、金利の上限が本来1種類(金利の低い方の15%~20%)のはずなのに、実は法律がややこしくて実はもう1種類(金利の高い方の29.2%)似たようなのがあり、高い方で皆さん貸付をしていたということです。

10万円未満:年20%以下
10万円~100万円未満:年18%以下
100万円以上:年15%以下

現在はこれを超える業者は違法業者となるため、絶対に借りないようにしましょう。

多重債務とは、借金返済の為に借金すること

多重債務とは、複数の金融機関等から借金を繰り返して「返済困難」に陥っている状態の債務を言います。借りては借りての繰り返しで「雪だるま式」に増えて返せなくなった借金、のことです。

よくある例としてはこういうものがあります。銀行・消費者金融・信販会社から借り入れており、返済が難しくなったとします。現在の借金を返済するために、別の業者からさらに借り入れを行って、その結果次々と借金が増え続けるというものです。借金を返すために借金をして、結局はどうにもならなくなるのです。

原因は人によって様々ですが、不況による生活難や無計画なカードローンの利用、違法な業者からの借り入れ等があげられます。過酷な取り立てをする高金利な違法業者もあり、前述した過払い金などの問題に発展しています。

ブラックリストとは「自己記録」を持った人のリスト

「ブラックリスト」というのは、耳にしたことのある人も多いでしょうが、正確な金融用語ではありません。ブラックリストに載っていると言われる状態は、「事故記録」を保持していることと言い換える事ができます。

事故記録とは例えば「キャッシング」「クレジットカード」「奨学金」等の返済を延滞した時や自己破産した時に信用機関に記録される記録(信用情報)の事です。日本の信用機関は「日本信用情報機構」「全国銀行個人信用情報センター」「CIC」の三つがあり、絶えず情報交換が行われています。気になる方は郵送などで情報開示を請求することも出来ます。

ブラックリストはもちろん一般的な金融機関が閲覧することができます、という事はブラックリストに載っている人は「クレジットカード」を新しく作ったり、新規でのローン契約といった、信用が必要な取引ができなくなるのです。

しかしブラックリストは永久に保存されてしまう訳ではありません。三つの信用機関で差がありますが、事故を解消して概ね5年程経つと記録が消されます。

連帯保証人とは自分が支払うことに同意したようなもの

賃貸アパートを借りる際には、原則として「連帯保証人」が必要とされています。連帯保証人とは、通常の保証人よりも重い責務が生じるものです。連帯保証人になった場合、借り主が家賃の返済を滞った際に、「借り主の代わりに返済する義務」を負う事になります。

その効力はとても強くて、連帯保証人になった事が原因で自分の人生をも破綻させてしまう可能性すらあるのです。ですので、連帯保証人は家族や身内といった余程信用できる相手でなければ安易に引き受けるべきではありません。

もし親族や知人に「連帯保証人」になる事を頼まれたら、その方が本当に信用できる方かよく考えてから承諾する必要があるでしょう。連帯保証人は自分が借りている事と同じくらいの効力を発揮してしまうのです。

借金やローンは悪いことではない、計画が建てれば全く問題無し

CMなどで「ご利用は計画的に」とはよく言われますが、確かに事実で返せる当てがない場合は借金はすべきではありません。連帯保証人に迷惑をかけたり、家族や子供にもつらい思いをさせます。最悪は怪しい業者に手を出したり、自己破産してブラックリストに載ると社会からの信用も失われます。

しかし会社で無借金経営しているところはかなり少ないですし、住宅や自動車でローンを組んでいる方はたくさん存在します。生活費もそうですが、給料がいつに入るからいくら借りていくら返す、ということが計画を持って分かるのならば借金・ローンをすることは全く悪いことではありません。急な大量の出費を防ぐ為に、お金があってもわざわざ自動車ローンを組んで月々の支払いでお願いしたい、という方もたくさんいるのです。