親父から怒鳴られた理由は、事業の運営資金のために借金したことだった

小さい会社を経営しており、これは親から受け継いだものではなく、自らが起業しました。初期費用は貯蓄から捻出しました。しかし、当初予定していた計画ほど売り上げが上がっていかず、いわゆる回転資金が不足する状況が発生してしまいました。

父親からのお金を貸してもらうが、相当精神をやられた

そこで私は父親に金銭の工面をお願いすることにしました。かなりの金額だったので相当な暴言を浴びせられましたが、事業が軌道に乗るまでは何とか家賃分を貸してもらえることになりました。

親に対して申し訳ない気持ちと、心ない発言の数々に怒りも覚えましたが自分の蒔いた種ですので仕方がありません。

妻には迷惑をかけたが理解してもらえた

また借金とともに生活面も一変しました。特に娯楽に関してで、旅行はもってのほかで、遠出をすることも一切無くなりました。妻子にはかなりの迷惑をかけたと思います。

早く結果を出さないと、このままではいけないという気持ちは更に焦りを生みましたが、ここで倒れるわけには行きませんので軌道に乗るよう踏ん張りました。

経験値を積んで分かった物の値段

相場の価格設定に明らかな間違いを犯していたことが、今でははっきりと分かりましたが会社立ち上げ当初は分かりませんでした。経営者としての経験を少しずつ積んでいくことで、事業は安定していきました。

そのおかげで現在は完全な黒字経営で、親からの借金は総額で600万円程に減りました。月々は基本的に「5万円」ずつ返済しています。売り上げが好調な月はもう少し上乗せして返しています。いわゆる繰り上げ返済というものです

お金がないことで惨めな思いや恥ずかしい思いもたくさんした

経営が安定せずに借り入れが増えている間というものは、友人との付き合いも極端に減りました。結婚式ですらお金が無いから出席が出来ない・・・という惨めな思いも経験しました。今となってはこれらは私の糧になっています。

実は父親以外にも銀行からお金を借りていた時期があります。これは事業資金というよりかは、食費や水道光熱費に加えて、生活費全般の補助という意味合いが強かったのです。

その時は「10万円」を2つの銀行から借りていました。まるで右から左へ消えていく自転車操業のような感じでした。こちらは現在既に完済しています。

銀行は担保があればすんなりと貸してくれる?

銀行との交渉は非常に円滑に進みました。というのも、私が区分マンションを所有していることが大きな要因だと考えます、それを担保にしたのです。

会社の経理は主に妻が担当しています。私には言わない嫌なこともたくさんあったと思いますし、本当によく我慢してくれました。酷いときには夕食が「カップ麺だけ」や「レトルトカレーだけ」ということもよくありました。

借金をしているわけですから、節約するのは必然です。お金を借りるという行為は忍耐が必要です。目標に向けての強い気持ちがなければ、利息を返すのが精一杯で中々返すことは難しいでしょう。しかし借りなければ破産しますし、私には幸い仕事への情熱がありました。そしてそれらの過程で人間の本質を見ることができたのも私にはプラスです。今後は健全経営な会社を続けていきたいです。