小学1年生の夕食は「おにぎりにコショウだけ」初めて身近で聞いた「小学生の貧困問題」

テレビやニュースで子供の貧困問題が取り上げられていましたが、私自身は身近に感じたことが有りませんでした。子供が小学校に入学し、近所に住む息子と同い年の「男の子」と出会いました。学校に集団登校で息子と一緒に行くので、私達はその子と知り合いになったのです。

1人だけ親が付き添っていない・・・?親は面倒を見ていない

学校の集団登校の話です。1年生になったばかりの子供の親は、その集合場所に子供を連れて「一緒に行く」のがルールになっていました。しかしその子だけはいつも「1人」でやって来ていました。

どうしたんだろうと不思議に思っていると、他のお母さんが話してくれました。その子のお母さんがお父さんと「離婚」して、子供(その男の子)を自分の親に預け他の男の人と同棲している、という話でした。

晩御飯はご飯にコショウをかけただけ

しかしその子のおじいちゃんもおばあちゃんも、「自分の生活で一杯」のようなのです。あまりご飯を作ってもらえないようで、その子が「昨日の晩御飯は自分でご飯を作った」と話してくれました。

私が「何を作ったの」と聞くと、ご飯をおむすびにして・・・こしょうを掛けて食べた、と話してくれたのを聞いて驚きました。育ち盛りの子供がそれだけ・・・?

お金が無い上に病気で入退院を繰り返している

祖父母自体も生活が苦しくて、小学1年になったばかりの子供が「ご飯をおむすびにしてこしょうをかけて食べる」のが普通と言っているとのこと。

正直言って「今時そんな事があるのか・・・」と思いました。その子の祖父母の家は貧しく、しかもおばあちゃんは入退院を繰り返しています、おじいちゃんも年金生活でお金が無いようでした。

習い事をしてご飯を残す子がいる一方で、余裕が無く食事にも困る子がいる

同じ同級生の子供達はというと、いろいろな習い事に通っていました。食べる物が食べれない子供がいる、という事に衝撃を受けたのです。

遠足の時もその子だけお弁当を持っていませんでした。祖父母に作ってもらえなかったようで、先生がコンビニ弁当を買ってくれたというのです、涙が出そうになりました。

複雑な親の事情が子供を貧困にさせている

その子の話しを聞いてあげたり、お菓子を食べさせてあげる事ぐらいしか出来ませんでした。そしてその子は、小学校2年生の時に一緒に暮らしていた祖父母を相次いで亡くし、その後はお母さんの所に引き取られました。

しかしお母さんの同棲相手がタチの悪い男性だったらしく、お母さんはその子を連れて夜逃げをして引っ越してしまいました。その後2人がどうなったか今でも分かりません。現在は格差が大きくなったと言われていますが、子供同士の格差もここまで大きくなっている事を、この男の子を通して初めて知りました。