会社の仕事は物を売り込む「営業」です。経験者の方なら分かるかと思いますが、営業は何をするのにもお金がかかります。商品を売り込む為、きれいごとだけでは上手くいかない事は多々存在します。他の会社から自社へ注文を変更してもらうにはどうすれば良いか、支払い方法や料金はもとより、接待でお金がかかるのです。
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接待するにも経費が出ない・・・中小企業の苦しいところ
経費が潤沢にある大きな会社ならまだしも、私が勤めていた規模の会社ではお客さんを接待する、といってもなかなか経費は出ませんし通りません。では経費無しで営業成績を上げて、お客さんとの関係を深める為の原資をどこから調達すればいいのでしょうか。ここから借金人生は始まりました。
とりあえずを凌ぐお金として借金に申し込む
それまでに大きな借金はしていませんでしたので、巷で言う「サラ金(消費者金融)」で申し込みをしました。すると僅か1時間もかからずに審査は完了して問題なしと・・・。10万程の借金を申し込むつもりでしたが、「限度額120万」と言われ・・・ついつい倍の20万も最初から借りてしまいました。
お金を多めに持つとロクな事が無い
この手の業者は何だか怖い・・・延滞したら督促が・・・という話は噂には聞いていました。ですので何とか最小限の出費、借入だけで抑えようと考えていました。
しかし人間は「現金を手にする」と、今までと違う生活になっていきます。「裕福になった」と脳が勘違いを引き起こすのでしょうか。接待だけにとどまらずに、それまであまり興味のなかったパチンコやパチスロ、あげくの果てに競馬や競艇にまで手を出す始末です。
返済する為に借入をする負のスパイラル状態に
気が付くと限度額はいっぱいで、毎月の返済額は3万円前後となっていました。こうなってくると借金前の生活には戻れません。頑張って以前の生活に戻ろうにも、借金の返済が困難になってくるのです。そして返済が苦しくなったらまた別のサラ金へ・・・とループのように続きます。
以前とは異なり既に「借金が存在している」ので、審査は若干の時間がかかりました。100万円の限度額で審査は終了しましたが、この限度額まで借りてしまったら年収の半分程になってしまいます。もうやばい・・・今度こそは気を付けないと・・・と思いながらも借り入れ金は増えていきます。
食費や趣味のお金を削ることに・・・
順番で言うと後から借りているサラ金から、1番古いサラ金へ返すならまだしも、返して減った金額を再度借りるという最悪のシナリオとなってしまいました。現在は2社とも限度額がいっぱいになり、どうにもならない事態に。給料から支払えていたものが、こう増えてくると厳しくなり、食事代や趣味代を抑えて節約する始末です。
毎月6万円の返済があるわけですから、節約するのは当然ですよね。このままいくとまた別の・・・なんてことになりそうで恐ろしい・・・。しかしそんな状態でもパチンコやパチスロ、美味しい飲食にも目がいってしまいます。しかも返済金額が足りず、元金返済は難しく利子のみ支払いジャンプし続ける現状。何とかして元金を少しでも減らす努力が大事だと分かりました。