求人情報サイトと言えば「リクナビ」「マイナビ」「エンジャパン」などが有名です。就職・転職・新卒など、お仕事を探す場所としてはほとんどの方が利用したことがあるでしょう。ただしそれではあまりにも「間口が広すぎる」ということで、各社専門のサイトを設けています。それは専門の特化型サイトの方が、より自分の希望に近い仕事を探せるので、求人数は少なくてもマッチ率は高い場合が多いのです。しかしサイトによってはそんな事ばかりでもありませんでした。
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リクルートの就職・転職サイトって異常に増えている
仕事を探すならリクルートというくらい有名ですが、今ではかなり細分化されて展開しています。ぱっと思いつくだけでもこれだけあります。
・エージェント経由のリクルートエージェント
・女性用のとらばーゆ
・派遣のリクルートスタッフィング
・看護師のナースフル
・医師のドクターズキャリア
・アルバイトのタウンワーク
どれもこれも聞いた事あるものやCMを打っているので知名度が高く、専門職に特化している者もあります。その中で比較的どんな仕事でも取り扱っているのが「はたらいく」です。リクナビのように様々な種類の求人を取り扱うシステムですが少し異なります。
リクルートの「はたらいく」は、結構変わっている
何が変わっているのかというと、自分がその仕事に合うかどうか、応募しようか迷った時は「さりげなく興味ありますよ」という「ライク」を企業に送ることが出来ます。そして企業側も興味を持って応募して欲しい時は「ライク」を送り返してくれるのです。お互い両思いになれば、応募して面接という流れなのですが、企業側からのアプローチもあります。
企業側のアプローチとしては求職者が登録している「らいくレジュメ」(職務経歴書は別に書く欄があります)というものがあり、それを見て興味がある人にだけ送っているのが「企業側からのライク」です。これに応募すると高い確率で内定をもらえるのです。
自分がどういう人かという「ひとがら情報」(仕事への取り組み方やスタンス)を書いたり、自分らしさが見える「自己紹介」(趣味や休日の過ごし方など)を自由に書くことで企業側にアピールできるのです。履歴書という項目はありませんが、これらを合体させて総合的に経歴以外の履歴書のようなものを企業側で閲覧できます。もっと分かりやすく言うと、他の就職転職サイトでいうところの「気になる」「検討リスト」「お気に入り」「検討中」に近いものが「ライク」です。
全く希望していない所から届く場合が多い
私も「はたらいく」は利用しているのですが、どうにも見当違いの所からライクを頂くことが増えています。それは「ドライバー・運転手」です。私が受信したライクリストを見てみましょう。
・トラックでルート配達(★)
・部品の製造
・商品の配達スタッフ(★)
・事務手続きのスタッフ
・短距離/大型運転手(★)
・店頭販売スタッフ
・ルート配達の運転手(★)
・10トンや2トンのドライバー(★)
・物品回収ドライバー(★)
・ドライバー/役員運転手(★)
・荷物配送運転手の委託(★)
・反響営業
・小型トラックの運転手(★)
12件中なんと9件がドライバーの募集で、応募しませんか?とライクを頂いています。ライクを頂くのは嬉しいのですが、そもそも「ドライバーや運転の希望」は全く出していません。
クリエイティブや企画・事務系ですので全く方向が異なりますし、希望の都道府県以外からのライクも多いので、結構手当たり次第に企業側が送っている印象です。しかし逆に考えてみれば、ドライバー/運転手の仕事を探している場合は、これほど強い求人サイトも珍しいでしょう。
「はたらいく」では何の仕事が多いのか
例えば東京都で見てみると、執筆時点での求人数は以下の通りとなっています。
・営業(208件)
・販売・接客(107件)
・物流・運輸・設備(381件)
・店長・管理職(92件)
・事務・企画系(161件)
・サービス・飲食(188件)
・建築・土木・製造(206件)
・医療・介護・福祉(631件)
・IT・エンジニア(44件)
・編集・クリエイター(24件)
・専門・その他(153件)
このような職種と件数となっています。これを見ると「なるほど納得」です。クリエイター系や事務系の仕事は少なく、運輸関係や医療・福祉・介護が多いということが分かります。
そして介護や医療の資格を持っていなければ、向こうからの求人は中々来ないでしょう。つまり運転免許証という資格を持っている「ドライバー/運転手」から求人が来るのです。これで謎が解けました、いくら需要がある仕事と言っても資格が必要であれば受かりませんし案内もまず来ません。
まとめ:地方のドライバー・運転手を探しているならアリかな
つまり介護や医療は人材不足でも他に募集できるサイトもあるし、資格が無ければ中々難しい。しかしドライバー・運転手は資格を持っている方が多く、他に募集できるサイトも少なく求人も多い。だからこれらの「ライク」が来る事が多い、という結論となりました。
私はどちらかというとリクナビNEXT(ネクスト)の方が合いそうですが、はたらいくは地域特化している求人や中小企業が多く掲載されています。写真もたくさんあり「うちの会社こんなだよ」と説明しているところも多いので、そこを知りたい求職者には向いているかもしれません。ただし全然違う仕事からのアピール(はたらいくではなく、各企業が送っている文)は極力控えて欲しいものです。